要点
- マイケル・ゼルボス氏は499日で195か国すべてを訪れ、その道中でiVisaの協力を得て70を超える渡航書類を取得しました。
- 長い乗り継ぎ時間は、航空会社のトランジットプログラムや、アディスアベバ、北京、上海などの通過免除の制度を使えば、無料の小さな旅に変わります。
- 混雑の少ない小規模な領事館で申請することや、審査の厳しい国のビザを持っていることが、その後の申請をスムーズにしてくれます。
- 数次ビザと現地での延長は、長期の旅行者が申請を繰り返さずに動き続ける助けになります。
- これは冒険家だけでなく誰にでも使える計画の工夫であり、出発前には必ず公式の規則を確認してください。
世界人口のおよそ79%は、休暇で出かけるのに何らかのビザを必要としています(UN Tourism、2024年)。海外旅行との間に、どれだけの手続きが横たわっているかを物語る数字です。
では、ビザをもっと速く、賢く、延々と待たずに扱う方法があるとしたらどうでしょう。
Project Kosmosのマイケル・ゼルボス氏は、わずか499日ですべての国を訪れ、最速でこれを達成した人物としてギネス世界記録を樹立しました。その道中で、行列を避け、却下を防ぎ、移動を止めずに済む合法的なビザの「抜け道」を身につけています。iVisaとの協力のもと、そのうち7つを紹介します。
読み進める前に一言。これは計画のための戦略であり、法的な助言ではありません。入国の規則はしばしば変わり、国籍によっても異なります。渡航前には必ず、該当する大使館、領事館、政府の公式情報で最新の要件をご確認ください。
抜け道1:退屈な乗り継ぎを、お得な小さな旅に変える
長い乗り継ぎは、ゲート前で何時間も過ごすだけの時間である必要はありません。いくつかの航空会社は、その空き時間を短くて安上がりな街歩きに変えるトランジットプログラムを用意しています。
たとえばエチオピア航空は、アディスアベバでのおよそ8〜24時間の乗り継ぎが条件に合えば、無料の宿泊を提供しています。中国の通過免除の制度では、多くの渡航者が限られた時間のあいだ空港を出て、北京や上海といった都市をビザなしで巡れます。カタール航空、シンガポール航空、ターキッシュ エアラインズ、エミレーツ航空も、同じようなストップオーバーの制度を設けています。
内容、対象、時間の制限は航空会社と路線によって異なるため、予約の前にその制度を確認してください。
抜け道2:ビザの申請先を選ぶ
すべての領事館が同じ速さで申請を処理するわけではありません。混雑の少ない小規模な領事館を選ぶと、忙しい領事館より早く進むことがあります。
シェンゲンビザでは、アイスランド、フィンランド、ラトビア、リトアニアといった国の領事館が、フランス、イタリア、ドイツの混み合う在外公館より早く、ときには数日で承認したことがあります(欧州委員会、2024年)。申請先は通常、主たる渡航先または最初の入国地点と一致している必要があるため、自由に選べるわけではありませんが、選ぶ前に規則を理解しておく価値はあります。
抜け道3:パスポートを2冊持つ
アメリカをはじめとする一部の国は、渡航の多い人が2冊目のパスポートを持つことを認めています。1冊を領事館に預けて足止めされる代わりに、片方でビザを申請しながら、もう片方で旅を続けられるということです。
2冊目のパスポートは、関係が良好でない国どうしのスタンプやビザによって生じることのある摩擦を避けるのにも役立ちます。
抜け道4:「隠れた力」を持つビザを申請する
ビザによって重みは違います。アメリカ、カナダ、イギリス、日本のように審査の厳しい国のビザを持っていると、事実上の事前審査を通っていることになり、ほかの国での承認を得やすくなります。
シェンゲンビザはその好例です。ヨーロッパのほとんどへの入り口となり、アルバニア、モンテネグロ、ジョージアといった近隣の国への入国もスムーズにしてくれます。
抜け道5:出国便の予約という手
多くのビザ申請では、出国便や帰国便、宿泊先の証明が求められます。ただし、すべてを先に確定して支払う必要があるとは限りません。
取り消しできる仮のフライト予約や、変更のきくホテルの予約でも、予定が固まる前にお金を使うことなく「出国の証明」の要件を満たせます。政府が見たいのは出国する意思の裏づけであって、払い戻し不可の旅程ではありません。使う予約は実在し、申請の時点で有効なものにしてください。
抜け道6:数次ビザを重ねて自由に動く
長期の旅や、近隣の国を渡り歩く旅なら、数次ビザがあれば国境を越えるたびに申請し直さずに済みます。
知っておきたい選択肢には、東アフリカ観光ビザ(域内の複数国をカバー)、インドの数次ビザ、シェンゲンの数次ビザ、アメリカのB1/B2、UAEの5年観光ビザがあります。1回の承認で、何度もの旅をまかなえます。
抜け道7:出国せずに滞在を延ばす
ある土地が気に入っても、必ずしもつらい国境往復が必要なわけではありません。いくつかの国では、国内にいたまま滞在を延長できます。
たとえばペルーでは、入国管理事務所での延長が認められてきました。メキシコも一定の到着状況で延長を認めており、インドネシア、ジョージア、カンボジアなどは比較的柔軟な延長の方針をとっています。規則と手数料は国によって異なるため、元の滞在許可が切れる前に、現地の入国管理で最新の手続きをご確認ください。
マイケル・ゼルボス氏について
マイケル氏は2024年5月30日に記録的な旅を終え、499日で地球上のすべての国を訪れました。iVisaは道中で70を超える渡航書類の取得を支え、合法的な戦略と、ビザの仕組みに関する実務的な知見を組み合わせてこの旅を後押ししました。
まとめ
世界記録を追いかけていなくても、これらの発想は役立ちます。ギャップイヤーの計画でも、1回の休暇でも、トランジットプログラム、領事館の選び方、数次ビザ、現地での延長の仕組みを知っておけば、時間もお金も気持ちの負担も減らせます。ただし、決める前にご自身の国籍と渡航先について最新の規則を確認することは忘れないでください。ビザの方針は変わりますし、最終的な判断は公式の情報にあります。
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