要点
- アメリカはグリーンカード抽選の応募者にパスポート要件を復活させます
- DV-2027の受付から、応募者全員がパスポートのスキャンを提出する必要があります
- 応募者がパスポートを取得する時間を確保するため、受付開始は例年より遅れる可能性があります
- 多様性ビザの処理は2025年12月23日から停止したままです
DV-2027の受付から、応募者全員が申請時にパスポートのスキャンを提出する必要があります
アメリカ国務省は、多様性ビザ(グリーンカード抽選)プログラムにパスポート要件を復活させます。2026年3月10日に公開審査向けに公表された最終規則により、応募者は有効期限内のパスポートの情報を提供し、応募時に身分事項ページと署名ページのスキャンをアップロードする必要があります。
この規則は連邦官報での公示から30日後に発効し、DV-2027の受付から適用されます。
パスポート要件は過去にも短期間だけ導入されましたが、E.B. v. Department of Stateの訴訟で、以前の版を採用する際に政府が適正な規則制定の手続きを踏んでいなかったと連邦裁判所が判断し、無効とされました。
多様性ビザプログラムでは、アメリカへの移民が比較的少ない国の出身者に向けて、毎年最大55,000件の移民ビザが用意されています。
要件が復活する理由
国務省は、応募者の本人確認を手続きの早い段階で行いやすくすることで不正を減らし、審査を強化するために必要な変更だとしています。2025会計年度だけで、同省は重複応募や無断の第三者による応募を含む250万件の不正な応募を検出しました。
一部の応募者には追加の費用も
国務省は、今回の要件によって余分な費用が生じうることを認めています。有効なパスポートをまだお持ちでない応募者は、当選するかどうかを待たずに、抽選に応募する前に取得しなければなりません。書類のスキャンとアップロードに伴う負担が加わる応募者もいます。
無国籍の方や、特定の政府からパスポートを取得できない一部の応募者など、パスポート要件の免除に当てはまる方は、既存の規定に基づいて免除を申し立てられます。
そのほかの変更
最終規則では、応募フォームの用語も見直されました。大統領令14168に沿って「gender」の記載は「sex」に、また実際に収集しているデータに合わせて「age」は「date of birth」に置き換えられます。
DVのシステムでは、2025年9月に導入された1米ドルの登録手数料とあわせて、パスポートのスキャンのアップロードに対応できるかどうかの検証が行われています。DS-5501フォームの改訂版の案内は、DV-2027の受付開始前に公表される予定です。
DV-2027の受付は遅れる可能性
国務省は、寄せられた意見への回答のなかで、DV-2027の受付開始が遅れる可能性を示唆しました。具体的な日付は示されていません。開始を遅らせれば、応募者が登録開始までにパスポートを取得する時間を確保できます。
この規則は、2025年12月23日から続いている多様性ビザの発給停止については触れていません。今後の応募に向けた新しい要件を定めるものであり、多様性ビザの処理が再開したことを告げるものではありません。




