要点
- 726,824件の申請にわたるiVisaのデータによると、男性は女性より62%高い確率で渡航ビザを却下されています。
- この格差は若い男性旅行者で最も大きく、25〜34歳および35〜44歳の年齢層でピークに達します。
- 性別による格差が最も大きいのはデジタル認証で、米国ESTA、英国ETA、オーストラリアeVisitorが上位を占めます。
- 早めに申請し、帰国便や宿泊先などの補足書類を添付することで、却下のリスクを下げられます。
2024年10月から2025年10月の間に提出された726,824件のビザ申請を分析したところ、世界的に一貫した傾向が見られました。男性は女性より62%高い確率でビザ申請を却下されているのです。このデータセットには政府による決定が完了した申請のみが含まれており、取り下げ、放棄、審査中の申請は除外されています。
この結果は、国籍、年齢層、性別、渡航タイプ別の承認・却下パターンを分析した「iVisa 2025年ビザ却下レポート」によるものです。
主要データのハイライト
- 男性の世界的な却下率:1.02%
- 女性の世界的な却下率:0.63%
- 男性の却下率は25〜34歳(2.06%)で平均が最も高く、性別間の格差は35〜44歳のグループ(男性1.95%対女性1.09%)で最大となります
- 性別による格差が最も大きかったのは、イギリス、アメリカ、イタリアです
- スイスでは性別による差がほとんど見られませんでした(男性0.51%対女性0.50%)
- 却下率が最も低かったのは、25歳未満と65歳以上の申請者です
働き盛りの世代で差は大きく開きます。25歳から44歳の男性は、どの層よりも高い却下率です。
同じ傾向は国ごとにも見られます。ほぼすべての国で男性のほうが女性より却下が多く、差が最も大きいのはイギリスとオランダです。
性別による格差が特に大きいのは、デジタル渡航認証です。
| 認証 | 男性の却下率(女性比) |
|---|---|
| 米国ESTA | 1.83倍 |
| 英国ETA | 1.65倍 |
| オーストラリアeVisitor | 1.56倍 |
なぜ男性の却下が多いのか
このデータは意図や政策的な偏りを測定するものではありませんが、iVisaのアナリストは、行動パターンと審査傾向の組み合わせがこの差の背景にあると見ています。
若い男性は渡航日直前に申請する傾向があり、最小限の書類しか提出しないケースが多く見られます。帰国便の証明、宿泊先、経済的安定性の証明といった補足資料は、申請結果を左右することがあります。
iVisaのデータアナリスト、Afonso Rocha氏はこう述べています。「データは、特に若い年齢層の男性申請者に対して、より慎重な審査が行われている明確なパターンを示しています。」これがリスクプロファイリングによるものか、申請の不備によるものかにかかわらず、男性の却下率は高くなっています。
単独旅行も一因である可能性があります。同じデータセットでiVisaは、単独旅行者は2人での申請者より5倍、3人以上のグループでの申請者よりも約9倍高い確率で却下されていることを発見しました。単独で申請する若い男性は、最もリスクの高いプロフィールに該当する可能性があります。
男性がビザ却下のリスクを減らす方法
iVisaは、承認の可能性を高めやすいいくつかのステップを提案しています。
- 早めに申請する: 3週間以上前に提出された申請は、承認率が高くなっていました。
- 補足書類を添付する: 必須ではない場合でも、ホテル予約、帰国便、旅行日程は信頼性を高めるのに役立ちます。
- 詳細に記入する: 不完全な申請は、却下の最も一般的な理由の1つです。
ビザ審査の要因の多くは旅行者のコントロールが及ばないものですが、これらの工夫は申請を強化し、避けられる却下を減らすのに役立ちます。これらは一般的な参考情報として捉え、渡航先の公式要件を必ず確認してください。
より大きな視点で
この性別による却下傾向は、「iVisa 2024/5年ビザ却下レポート」で分析されたいくつかの傾向の1つです。レポート全体では、年齢、旅行グループの人数、国籍、申請タイミングが、ビザの種類ごとの承認率にどのように影響するかを分析しています。
CEOのDavid Perez氏はこう述べています。「このデータを公開することは、旅行者がより良い意思決定をする助けとなり、ビザの結果に実際に影響する要因を可視化する取り組みの一環です。」




